倉庫・EC通販向け「在庫管理アプリ主要5社」を徹底比較!

倉庫・EC通販向け「在庫管理アプリ主要5社」を徹底比較!

在庫管理アプリとは、企業の持つ商品や資材などの在庫(ストック)の数量や所在、動きを一元的に記録し、管理するためのアプリケーションであり、PCやスマホ、タブレットを用いて管理するシステムのことです。

在庫管理アプリは、従来エクセルや紙で処理していた入庫・出庫・棚卸といった日々の作業をデジタル化し、在庫ズレや売り越しを防ぎながら業務全体の精度を高めるために欠かせない存在となっています。ECや複数拠点の運営が広がる今、リアルタイムに在庫を把握し、業務を効率化したい企業にとって、導入メリットは非常に大きいと言えるでしょう。

在庫管理アプリで主要なサービスは以下の5つです。

◆在庫管理アプリ(EC・倉庫)

①スマレジEC・一元管理(EC事業者向け)
②ネクストエンジン(EC事業者向け)
③zaico(両方の事業者向け)
④ロジクラ(倉庫現場向け)
⑤sokolight(倉庫現場向け)

中でも「スマレジEC・一元管理」は、複数の店舗とECの商品・在庫・受注データを一元管理でき、受注処理の効率化を一気に進められるおすすめのアプリです。

クラウド型EC管理システム「スマレジEC・一元管理」

本日は、スマレジECでマーケティングを担当している筆者が在庫管理アプリについて詳しく解説いたしますので、最後までご覧ください。

おすすめの「在庫管理アプリ」主要5社の紹介

まずは、下記の在庫管理アプリ主要5社をまとめた表をご覧ください。

◆在庫管理アプリ主要5社

企業名 タイプ 主な特徴 向いている企業
①スマレジEC・一元管理 ECサイト向け 複数モール・自社ECの在庫と受注を一元管理。商品コード統合と自動在庫同期など一元管理が可能。さらにリピーター獲得施策や売上アップ機能、分析機能が豊富。 多店舗EC運営、モール横断管理を強化したい企業
②ネクストエンジン ECサイト向け ECモールの受注・在庫を自動統合。多店舗・多拠点運用に特化。 複数モールを本格運用する中堅〜大規模EC
③zaico(ザイコ) ECサイト/倉庫現場向け スマホ・PC対応のクラウド型。入出庫・棚卸・ロット・期限管理まで幅広く対応。 端末を問わず誰でも使える在庫管理が必要な企業
④ロジクラ 倉庫現場向け スマホ操作で入出庫・棚卸が完結。ECチャネルや複数倉庫に強い。 EC事業者、倉庫作業のスマホ化を進めたい企業
⑤sokolight(ソコライト) 倉庫現場向け スマホで棚卸・入出庫が可能。倉庫の現場作業に特化した設計。 中小企業、まず現場効率化を進めたい企業

参考:スマレジEC・一元管理ネクストエンジンzaico(ザイコ)ロジクラsokolight(ソコライト)

それでは、1社ずつ紹介いたします。

1社目:スマレジEC・一元管理(ECサイト向け)

スマレジEC・一元管理は、複数モールや自社ECサイトを展開する企業に向けた在庫管理プラットフォームです。もっとも大きな特徴は、複数モールの受注や在庫を一つの画面に統合できる点にあります。楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングといった主要モールに加え、自社ECカートのデータも自動で取り込めるため、管理画面を行き来する必要がありません。

◆スマレジEC・一元管理

スマレジEC一元管理の仕組み

スマレジEC・一元管理

特に在庫管理の精度向上に強みがあり、在庫数は各モールに対してリアルタイムで自動同期されます。売り越しや在庫ズレを防ぎやすくなるため、ECサイト運営でありがちなトラブルの発生を低減できます。

運営中の商品コードを変更する必要がなく、モールごとに異なる商品コードがあっても共通コードに紐付けて運用できます。商品マスターを整備し直す手間が不要なため、アプリ導入がカンタンです。

スマレジEC・一元管理は単なる在庫管理機能だけではなく、顧客分析機能やCRM機能も備えており、新規顧客から優良顧客へと育成するためのデータ活用まで可能です。例えば、受注ルートに応じてメール文面を自動で切り替える機能もあり、業務効率だけではなく、売上を高める仕組みが実装されております。

つまり、スマレジEC・一元管理は多店舗展開を行う企業が抱える管理の複雑さを解消し、「モールごとに在庫がバラつきやすい」「商品登録ルールが揃っていない」「運用工数が重いといった課題を抱える企業に最適なサービスです。

以下の公式サイトより資料請求を無料で行うことが可能です。

公式サイト:スマレジEC・一元管理

2社目:ネクストエンジン(ECサイト向け)

ネクストエンジンは、複数のECモールやカート、倉庫、決済、POS、基幹システムなどを一つのプラットフォームで統合し、受注から在庫、商品登録、出荷までの流れを自動化できるクラウド型のEC運営支援システムです。

導入企業は6,000社を超え、複雑化したマルチチャネル運営を整理しやすい点が特徴です。多店舗運営で散在しがちな受注や在庫情報を一画面に集約できるため、欠品や売り越しを防ぎながら、日々の運用負荷を軽減する仕組みが整っています。

商品登録については複数チャネルへの一括反映が可能で、各モールの仕様に合わせた更新作業を個別に繰り返す必要がなくなります。倉庫や送り状システムとの連携も可能で、入出荷作業をシステム側で整理し、人手の掛かりやすい物流オペレーションの効率化を後押しします。

またAPIやアプリによる拡張性が大きく、自社固有のフローがある場合でもさまざまな機能追加を行える点が運用現場で評価されています。

費用は初期費用なしで、月額3,000円からの基本料金に受注件数に応じた従量課金が加わる仕組みです。店舗数や登録商品数による追加料金は発生しない一方、利用するアプリによっては別途費用が必要となるため、どの機能を使うかを事前に整理することが重要です。

受注件数が増えるほどコストも上がるため、売上構造や物流体制がある程度整っている企業ほど相性が良い設計になっています。

3社目:zaico – ザイコ(ECサイト/倉庫現場向け)

zaico(ザイコ)は、クラウド型在庫管理システムとして、スマートフォン・PC・タブレットといった様々な端末で利用できる柔軟性の高いツールです。導入実績も豊富で、18万社以上の企業が利用し継続率も高く評価されています。

このサービスの最大の強みは、在庫管理の基本機能から高度な運用まで一本化できる点にあります。入庫・出庫、棚卸、ロット管理・期限管理、発注点アラート、さらには各種外部システムとのAPI連携など、在庫管理業務が複雑化している企業でも安心して使える設計です。

また最近では、手書き帳票やPDF・Excelのファイルから入庫登録を自動化する「おまかせAI入庫登録」機能をリリースしており、入力作業の大幅な効率化を図っています。

特に、現場作業が多く移動端末を使いたい企業、複数拠点・ロケーションを持つ倉庫構築をしている企業、棚卸などの定期業務で工数を削減したい企業におすすめです。例えば、倉庫作業員がスマートフォンで入出庫を即時反映できれば、管理担当者と現場の情報ズレを減らせます。クラウドベースのため、社内外からリアルタイムに在庫状況を把握できる点もzaicoの強みです。

4社目:ロジクラ(倉庫現場向け)

ロジクラは、倉庫やEC運営の現場に特化したクラウド型の在庫管理アプリです。スマートフォンを使った入庫や出庫の登録ができる点が大きな特徴で、特にハンディターミナルを使わずにスマホだけで作業を進めたい企業に向いています。

iOSアプリで利用できバーコードスキャンによる入出庫処理や棚卸がスムーズに行えるため、現場の作業効率を大きく向上させられます。

また、ECモールやカートシステムとの連携も可能で、複数チャネルを運営している企業でも在庫や出荷状況を一元管理できます。クラウド型のため、複数の倉庫や離れた拠点があってもリアルタイムでデータを同期でき、現場ごとの情報ズレを最小限に抑えられる点も強みです。無料プランから始められるため、小規模事業者でも導入しやすく、事業規模に合わせて段階的にプランを拡張できます。

5社目:sokolight – ソコライト(倉庫現場向け)

sokolight(ソコライト)は、モバイル端末を活用した在庫管理アプリとして、現場作業にフォーカスして設計された製品です。スマートフォン一台で棚卸・入庫・出庫といった作業を完結させられるため、倉庫内でハンディターミナルを別途用意する必要がなく、作業者の負担軽減に貢献します。

また、クラウド同期に対応しており、現場で登録されたデータがリアルタイムに管理部門へ反映されることで、在庫誤差やデータのタイムラグを抑える仕組みがあります。さらに、sokolightはITに詳しくない現場スタッフでも操作がカンタンなためスムーズに使い始められる点が強みです。sokolightはスマートフォンで作業効率化と在庫可視化を目的とし、まずは現場作業の改善から始めたい、在庫のズレを減らしたいという中小~中規模の企業にとっておすすめです

ここまで在庫管理アプリ各社を紹介してまいりましたが、次に在庫管理アプリの主な機能について解説いたします。

在庫管理アプリの9つの機能

在庫管理アプリは、商品の「現在地」「数量」「状態」を正確に把握し、業務を効率化するための以下の9つの機能で構成されています。

◆在庫管理アプリの主要9機能

機能①入庫・出庫管理(倉庫現場向け)
機能②受注管理(ECサイト向け)
機能③在庫数のリアルタイム同期
機能④商品マスタ管理
機能⑤ECモール・カートとの連携(ECサイト向け)
機能⑥棚卸機能
機能⑦スマホアプリ対応(倉庫現場向け)
機能⑧分析機能(EC向け)
機能⑨API連携

各機能について、一つずつ解説します。

機能①入庫・出庫管理(倉庫現場向け)

在庫管理の基本となる機能です。スマホ操作、バーコードスキャン、PCからの登録など、入力方法は在庫管理アプリサービスごとで異なります。入庫・出庫管理は在庫管理アプリの中心となる機能で、日々の作業の中で最も頻繁に使われます。

入庫では、届いた商品の数量をスマホやタブレットで読み取って確定するだけで在庫が更新され、出庫では出荷や店舗間移動のタイミングに合わせて数量を登録すると、そのまま在庫に反映されます。

入出庫管理は、現場での操作がシンプルであるほど入力ミスが減り、在庫精度が安定します。ECの場合は、入庫・出庫という概念はなく、次に説明する受注管理(受注・出荷)となります。

機能②受注管理(ECサイト向け)

受注管理は、複数のECモール(Amazon、楽天市場等)やカートから発生した注文情報を一か所に集約するための機能です。注文ごとに管理画面を開き直す必要がなくなり、出荷までの流れを一本化できるため、EC運営の手間が大幅に減ります。下図をご覧ください。

◆注文情報の一元管理のイメージ

注文情報の一元管理

※画像は筆者が作成

スマレジEC・一元管理のような一元管理型サービスでは、上図のように、受注内容が取り込まれた瞬間に必要な在庫が自動で引き当てられる仕組みが整っており、受注と在庫が連動して動くことでミスや売り越しを防ぐことができます。

この機能は出荷作業に必要な情報が自動で整理され、現場はアプリの指示通りにピッキングするだけで作業が進みます。受注の見落としや処理漏れも起こりにくくなり、出荷スピードと在庫精度の両方を安定させることにつながります。

機能③在庫数のリアルタイム同期

在庫数を常に最新状態に保つための機能です。EC連携型はモールと自動同期、倉庫現場型アプリは現場入力を即時反映します。

入庫や出庫(あるいは受注・出荷)が登録された瞬間に在庫が反映されることで、どのチャネルでも同じ在庫数を参照でき、売り越しや過剰在庫のリスクを抑えることができます。

EC向けのサービスでは、注文が入るたびにモール側へ自動で在庫数を更新し、店舗やカートごとの在庫差異をなくす仕組みが整っています。一方、倉庫中心のアプリでは、現場でスキャンや登録をした時点で即時にクラウドへ反映されるため、倉庫と本部の情報がズレにくくなります。

機能④商品マスタ管理

商品名・SKU・バーコード・カテゴリなど、商品情報を一元管理する機能です。

商品マスタ管理は、すべての在庫データの土台となる機能であり、商品名やSKU、バーコード、サイズやカラーといった情報を一か所にまとめて管理します。この情報が正確に整っているほど、入庫・出庫や棚卸の処理がスムーズに進み、在庫数の精度も保ちやすくなります。

スマレジEC・一元管理のようなEC連携型のアプリでは、モールごとに異なる商品コードやバリエーションを共通のコードに紐づける仕組みがあり、複数店舗での運用でも商品情報を一本化できます。

◆共通コードを紐づけて一元管理

マレジEC・一元管理で管理するID

スマレジEC・一元管理「在庫管理」

こうした統一ができていると、どのチャネルで登録された在庫変動も正しく反映されるため、コードの不整合による在庫ズレを防ぎやすくなります。このようなスマレジEC一元管理などのサービスは、複数店舗のコードを共通コードへ紐づける仕組みも備えているのです。

機能⑤ECモール・カートとの連携(ECサイト向け)

複数モールの在庫・受注を統合する機能です。ECモール・カートとの連携は、複数の販売チャネルを運営する企業にとって欠かせない機能です。各モールで発生した受注情報や在庫変動を一か所にまとめて扱えるため、店舗ごとの管理画面を行き来する必要がなくなり、在庫数のズレや売り越しといったトラブルを防ぎやすくなります。

◆各モールへ自動反映

在庫数の振り分け

スマレジEC・一元管理「在庫管理」

特に、スマレジECのような一元管理型のサービスでは、注文が入った瞬間に在庫数を自動で引き当てたり、複数店舗の在庫を同じ商品として扱える仕組みが整っているため、マルチチャネル展開でも在庫管理を安定させやすい構造になっています。

機能⑥棚卸機能

棚卸機能は、実在庫とシステム上の在庫を一致させるための重要な工程を支える機能です。スマホやタブレットでバーコードを読み取るだけで数量を記録できる仕組みがあると、紙による集計や二重入力が不要になり、作業スピードと精度が大幅に向上します。

ロジクラやsokolight、zaicoのように現場での操作性を重視したアプリでは、倉庫内を移動しながらその場で棚卸を進められ、棚ごとに在庫を確認する作業がスムーズになります。

また、スマレジEC・一元管理※では、既に登録されている商品単品(SKU)情報を出力し、実在庫数の変更が必要な場合にCSVファイルを編集してアップロードすることで、棚卸完了時点の正確な在庫数をシステムに反映させることができます。

【在庫】棚卸CSV登録方法(スマレジEC・一元管理)

この仕組みによって、在庫精度を高め、モールやチャネル間・拠点間での在庫数のズレを抑える運用が可能となるのです。

機能⑦スマホアプリ対応(倉庫現場向け)

スマホアプリ対応は、現場作業をできるだけシンプルにし、専用機器に頼らない運用を実現するための機能です。ロジクラやsokolight、zaicoのようにスマホだけで入庫や出庫、棚卸まで完結できる仕組みが整っていると、ハンディスキャナやPCを持ち歩く必要がなくなり、作業スピードと柔軟性が大きく向上します。特に、倉庫やバックヤードなど移動が多い現場では、スマホ一台で操作できる利便性が作業効率に直結します。

また、スマホ対応は導入コストを抑えられる点でもメリットがあります。専用端末を複数台購入する必要がないため、スタッフの人数に合わせてすぐに運用を開始できます。

機能⑧分析機能(ECサイト向け)

分析機能は、在庫がどのように動き、どのような顧客が購入し、どの販売チャネルが伸びているのかを把握するための役割を持っています。スマレジECのようなEC一元管理型では、売上データと顧客データを掛け合わせた高度な分析ができ、購入頻度や客層の変化から施策につなげることが可能です。

◆スマレジEC・一元管理の分析機能

スマレジEC・一元管理の分析機能

スマレジEC・一元管理「分析機能」

分析ができる環境が整っていると、売れ筋商品の偏りや季節性、チャネルごとの需要差などが分かり、過不足のない在庫配置につながります。

機能⑨API連携

API連携は、在庫管理アプリを自社の業務システムや外部サービスとつなぎ、データの受け渡しを自動化するための機能です。近年は、在庫管理・受注管理・会計・物流システムなど、企業が扱うデータが多様化しているため、APIの存在が運用効率に直結するようになっています。

例えば、スマレジEC・一元管理では、複数のECモールや販売チャネルを運営している企業が、既に導入している基幹システム・販売管理システム・物流管理システムとのデータ連携を、より迅速かつシームレスに実現できるようにすることです。

これまで、CSV出力や手動連携に頼っていた運用を、APIによって自動化することで作業効率を高めるとともに、在庫・受注・顧客データのズレを抑えられるよう設計されています。

◆スマレジEC・一元管理のAPI連携

スマレジ一元管理のAPI連携の概要図

「スマレジEC・一元管理 API」公開

API連携は、一元管理ツールをより高度に活用したい企業にとって欠かせない要素で、データ処理のスピードや正確性を高めるための裏側の基盤となります。特にECサイトやモールを運営している企業は、APIが整っているかどうかが運用範囲の広さにつながり、カスタマイズ性や拡張性が高ければシステムのリプレイスが不要となるため、中長期的にシステム投資を抑えることにつながります。

EC事業者が在庫管理アプリを使う場合は「スマレジEC・一元管理」を導入しよう

EC事業者が在庫管理アプリを導入する際には、「スマレジEC・一元管理」を選ぶことで、在庫と受注の管理精度を安定させながら、日々の運用を大幅に効率化できます。

複数モール・自社ECを展開している場合でも、商品・在庫・受注データを一つの画面に統合できるため、管理画面を行き来する必要がありません。楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど主要モールとの自動同期機能により、売り越しや在庫ズレが起こりにくい点も強みです。

また、モールごとに異なる商品コードを共通コードに紐付けられるため、運用の途中からでも導入しやすく、既存データを大きく作り替える必要がありません。

業務効率を高めるだけでなく、顧客分析やCRM機能も備えており、購入データを活用したリピート施策や顧客育成まで一つのプラットフォームで行えます。スマレジEC・一元管理は、EC事業の成長と運用負荷軽減の両立を図りたい企業にとって、実務面での効果が特に期待できるサービスです。

以下の「スマレジEC・一元管理」公式サイトから、機能内容の確認や資料請求が可能です。

◆資料ダウンロードはこちらから

スマレジEC・一元管理 公式サイト

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