ネットショップとは、インターネット上に開設された店舗のことで、商品やサービスをオンラインで販売する仕組みを指します。実店舗のような営業時間や立地の制約がなく、パソコンやスマホからいつでも注文できる点が特徴です。
事業者はネットショップを通じて商品を陳列し、購入手続きから決済、発送までをオンラインで完結できるため、小規模事業者から大企業まで幅広く利用されており、Amazonや楽天市場、メルカリなどは国内で幅広いユーザーに利用されております。ネットショップは大きくわけて下記の3種類に分類されます。
◆3種類のネットショップ
①モール型EC
②カートASP型
③パッケージ・オンプレミス
この中でも筆者がおすすめするのはカートASP型です。なぜなら初期費用や月額費用が最も安く、また、最初からネットショップで必要な機能が全てあるため初心者でもすぐにネットショップを開設することができるからです。特に、下記の「スマレジEC・リピート」はリピート購入機能が豊富でおすすめの選択肢です。
本日は、スマレジECでマーケティングを担当している筆者が「ネットショップ」について初心者向けに優しく全てを解説をいたしますので、卸売事業者やいまからネットショップを検討している方はこの記事を最後までご覧ください。
ネットショップは3種類「モール型」「カート型」「パッケージ・オンプレミス」
まず、日本にネットショップが普及したのは1990年代後半※であり、それから約30年たっております。ネットショップにはさまざまな形態があり、最近では「TikTokShop」という新しいものも増えましたが、大別すると以下の3種類に分けられます。
※引用:日本にネットショップが生まれた1990年代後半。楽天市場やYahoo!ショッピングも誕生
◆ ネットショップの主な種類
|
出店形態 |
特徴 |
メリット |
デメリット |
代表例 |
| ①モール型EC |
大手プラットフォームに出店 |
巨大なショッピングモール内に出店する形式。 |
高い集客力、決済・物流システムが充実、信頼性が高い。 |
手数料が高い、デザインの自由度が低い、モール内で競争が激しい。 |
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、メルカリShops 、TikTokShop |
| ②カートASP型 |
サービスを借りて自社ショップを開設 |
ECに必要なシステム(カート、決済など)をクラウドサービスとして利用。 |
安価で迅速に開店できる、自社ブランドに合わせたデザインが可能、専門知識が不要。 |
集客を自力で行う必要がある、機能拡張に限界がある。 |
スマレジEC・リピート、Shopify、BASE、STORES、MakeShop |
| ③パッケージ・オンプレミス |
完全に独立したシステムで自社ショップを開設 |
自社のサーバー上にシステムを構築し、独自に運営する。 |
自社が望む機能・デザインにできる |
初期費用・開発期間が長い、システムの保守・運用は自社負担、集客を自力で行う必要がある。 |
ecbeing、W2,スクラッチ開発 |
ネットショップ運営では、「どれだけ集客力を持っているか」「どこまで自由にカスタマイズできるか」「どれだけ費用を投じられるか」が導入形態の選択基準の中心になります。ここまでの各形態の立ち位置をまとめると、下記のようになります。
◆「モール型EC」「カートASP型」「パッケージ・オンプレミス」のポジショニングマップ

※画像は筆者が作成
このように、3つの方式は置かれているポジションが大きく異なります。そのため、自社に最適なネットショップの形態は「どの軸を優先するか」によって大きく変わります。それでは各種類について、一つずつ解説します。
①モール型EC(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、メルカリShops )
予算が月間数万円以上あり、集客力があるネットショップで始めたい方向け
まず、多くの人になじみがあるのは①のモール型ECです。Amazonや楽天市場、メルカリShops といったプラットフォームもネットショップの一つです。今からネットショップを開設するなら、多くの人が集まる場所でネットショップを開設すると、最初から集客しやすくなります。
ネットショップで一番難しいのはネットショップに人を集めることなので、集客力が強い楽天市場やAmazonで商品を販売すると商品が売れやすくなりますが、そう簡単な話ではありません。下記の楽天市場の出店費用をご覧ください。
◆ 楽天市場の出店費用と手数料
| 費用項目 |
がんばれ!プラン |
スタンダードプラン |
メガショッププラン |
| 初期登録費用 |
60,000円 (税別) |
60,000円 (税別) |
60,000円 (税別) |
| 月額出店料(固定費) |
25,000円/月 (年間一括払い) |
65,000円/月 (半年ごとの2回分割払い) |
130,000円/月 (半年ごとの2回分割払い) |
| システム利用料(変動費) |
月間売上高の3.5%〜7.0% |
月間売上高の2.0%〜4.5% |
月間売上高の2.0%〜4.5% |
| 主な特徴 |
固定費が最も安く、小規模スタート向け。 |
多くの店舗が契約する標準プラン。月商100万円以上で検討。 |
商品数・画像容量が無制限の大規模店舗向け。 |
| 商品登録数上限 |
10,000商品 |
50,000商品 |
無制限 |
引用:楽天市場「出店プランと費用」
このように、楽天市場でECモールでショップを作るとデザインや機能に制限があったり、出店手数料(あるいは出品手数料)といったコストがかかるため、利益を出しづらくなるのです。また、モール内の競争も激しく自社と同じカテゴリーや商品を扱う競合も多数おり、価格競争に陥りやすいデメリットもあるのです。そのため楽天市場で勝つためには、楽天SEOと呼ばれる楽天市場の検索対策を行うなど、独自の対策が必要になります。
②「カートASP型」のネットショップ
自社ネットショップを比較的安い手数料で持ちたい方
ECモールに比べれば、カートASP型(スマレジEC・ECリピート等)は、モール型ECと比較して手数料が低いのが特徴です。BASEやSTORESなどの個人向けのカート型ASPは月額費用が無料で利用できます。そのため、カートASP型は利益率を高く保ちやすいという点が最大のメリットとなります。
また、デザインや機能面でも、モール型ECのような厳しい制限が少なく、自社ブランドの世界観を反映したデザインのテンプレートを使えるなど、モール型と比べて比較的自由に構築できます。これにより、顧客に対し一貫したブランドイメージを提供し、ファン化を促進することができるのです。
しかし、自社ネットショップの最大のデメリットは集客を自分たちで行わなければならない点です。そのためSNSやブログなどを立ち上げて、自社商品をアピールし、インターネット上で顧客接点を増やしていく必要があります。また、一度購入していただいた顧客にリピート購入を促すためのメルマガ施策や顧客管理も重要です。こういった施策を実施するのであれば、CRM機能が充実した以下の「スマレジ・ECリピート」のようなプラットフォームがおすすめです。
スマレジEC・リピート公式サイト
③「パッケージ・オンプレミス」のネットショップ
中・大規模企業向けのネットショップ。カスタマイズやシステム連携したい方向け
パッケージやオンプレミス型はカート型と同様に「自社ネットショップ」ですが、カート型との大きな違いは、自社のサーバー上にネットショップのシステムを構築する点です。そのため、自社専用に機能をカスタマイズしたり、他のシステムと連携させやすいネットショップの形態になりますが、最も高額な方式であるため、予算がある大手企業が、この方式でネットショップを構築しております。
「パッケージ」とは、ecbeingなどが提供する既存のECサイト構築ソフトウェアを購入し、自社のサーバーにインストールして利用する形態(オンプレミス)のことです。また、ゼロから開発するスクラッチ開発という方法もありますが、、昨今はパッケージが機能拡張しており、スクラッチで作るメリットが薄れつつあります。
パッケージを選ぶ最大のメリットは、システムのカスタマイズ性と拡張性の高さです。自社システム(基幹管理システムや顧客管理システムなど)と複雑な連携を行いたい場合や、他にはない独自の機能やデザインを追求したい場合に最適であり、大手企業であれば必ず独自の業務フローが存在するため、パッケージは規模感の大きいネットショップに向いているのです。
しかし、初期の開発コストが非常に高額になることに加え、システムが古くならないようにするための定期的なメンテナンスや、サーバーダウンなどのトラブルに備える保守・運用体制を自社で確保しなければならないという、大きな責任と手間を自社で担う覚悟が必要となります。
ここまでは、ネットショップの種類について解説してきましたが、ここからは、どんなネットショップを使うべきか?ニーズに合わせて個別に解説してまいります。
個人が無料のネットショップを開設するなら「BASE」か「STORES」
まず、予算の少ない個人が、例えば趣味で作った「アクセサリー」などを自分で販売したいという場合は、月額固定費無料のBASEかSTORESがおすすめです。BASEやSTORESの無料プランは、商品が売れた時の決済手数料が以下のようにかかります。
◆BASEとSTORESの比較表
| 項目 |
BASE(無料プラン) |
STORES(無料プラン) |
| 月額・初期費用 |
0円 |
0円 |
| 決済手数料 |
3.6%+40円 + サービス利用料3%(実質約6.6%+40円) |
5.5%〜(楽天ペイ、PayPay等は6.5%) |
| メリット |
PAY.IDというアプリに出品可能。1700万人が登録※ |
BASEより決済手数料が安い。小規模で始めるなら最も費用がかからない。 |
引用:BASE「BASEの料金プラン・手数料」、STORES「利用料金・手数料」
※購入者向けショッピングサービス「Pay ID(ペイ アイディー)」の累計ID登録者数が1,700万人を突破!
とにかく費用を抑えたい方は「STORES」で始めるべきでしょう。決済手数料がBASEよりも安いからです。しかし、「少しでも集客をなんとかしたい」という方は、累計1,700万人がダウンロードしているPAY.ID(モール)に出店可能な「BASE」にすべきです。
このPAY.IDですが、筆者の知り合いが個人で古着のアパレルショップを出店しておりましたが、5年間以上出店を継続した結果、月額数万円をこのPAY.IDで販売できるまでになったという話を聞いたことがあり、すぐに顧客がつくわけではありませんが、長く出品することで、リピート購入をある程度期待できる可能性があります。
機能面では、両ネットショップも大差はないため、手数料やPAY.IDへの出品で比較して、自分に合う方でネットショップを構築してみましょう。
「定期販売」や「単品販売」を行うならスマレジEC・リピート
ネットショップの売上を継続して安定的にもたらすのはリピーターの存在です。そのため、ネットショップの基本はリピーターをいかに生み出すかになります。
特に、健康食品や化粧品、日用品などの消耗品を扱うビジネスでは、一度獲得した顧客に継続的な購入(定期購入)をしてもらうことが最も重要であり、ネットショップにはリピート購入を促進させる機能が必要となります。そこでおすすめしたいのがスマレジEC・リピートです。
◆スマレジEC・リピートの機能
| カテゴリ |
機能 |
概要 |
| 店舗構築 |
カート機能 |
EFO、カテゴリーページ、商品登録など、ショッピングサイトを構築する上で必要なカート機能が揃っています。 |
| 定期機能 |
お届け周期などを設定することで、簡単に定期商品を販売することができます。 |
| 運営管理 |
店舗運営 |
お問い合わせ、レビュー管理、新着情報など、様々な業態に使える機能を標準装備しています。 |
| 施策機能 |
ポイント、アップセルクロスセル、定期押し上げシステムなど売上拡大のための機能です。 |
| 受注管理 |
受注処理 |
新規受付から送り状発行、発送までを自動化。面倒な受注処理業務を効率化できます。 |
| 受注情報管理 |
受注データの詳細検索機能により、メール送信履歴やユーザーの購入履歴が一目で確認できます。 |
| 決済 |
クレジットカード決済 |
GMO、楽楽ペイメントなど様々な決済代行サービスと連携しています。 |
| ID決済 |
AmazonPay、楽天ペイと連携。外部サービスのアカウントでスピーディーに決済できます。 |
| コンビニ後払い |
後払い.com、NP後払い、ニッセン@払い、ATODENE、GMO後払い、クロネコ代金後払いに対応。 |
SBペイメントサービス
キャリア決済 |
携帯電話料金と商品代金をまとめてでお支払いする決済サービスです。 |
| メール管理 |
メール機能 |
自動差込、予約配信、フォローメール自動送信など機能充実。運営に必要なテンプレートも一通り揃っています。 |
| ステップメール機能 |
登録したシナリオに沿って、自動でメールを送信できる機能です。 開始条件、終了条件を細かく設定できます。 |
| 分析管理 |
基本分析機能 |
期間別、端末別、年代別、商品別、支払方法別などさまざまな条件で分析が可能です。 |
| 広告分析機能 |
広告をシナリオ化し、かける広告や戦略によってコンバージョン率や引き上げ率の変化を確認できます。 |
| CRM分析機能 |
顧客の属性、購買履歴、行動パターンなどの情報を収集・分析、ユーザー理解を深め、長期的な関係構築を強化する機能です。 |
| LP |
LP一体型フォーム |
LP(ランディングページ)と、ユーザー登録、決済までをひとつのページにまとめ、シンプル化することで離脱率を最小化します。 |
| パーソナライズ |
パーソナライズ機能 |
ユーザーの回答データをもとにシステムが自動でスコアリング。ユーザーの好みや傾向に合わせた商品を提案する機能です。 |
引用:スマレジEC・リピート「機能一覧」
このシステムが持つ最大の強みは、リピート購入、特に定期販売に特化した機能が非常に充実している点です。初回限定価格の設定、回数に応じた割引、購入者ごとの購入サイクル変更、休止・解約の管理など、リピート施策に必要な機能が標準で網羅されています。
単品購入のみならず、定期購入を主軸に据えることで、収益予測の安定化と顧客LTV(顧客生涯価値)の最大化を実現したいEC事業者は、スマレジEC・リピートを選びましょう。詳しくは下記の公式サイトをご覧ください。
スマレジEC・リピート公式サイト
企業がネットショップを開設するなら大手のECカートを利用する
企業がネットショップの開設を考えているなら、機能が豊富な有料のカート型ASPの導入を検討します。以下のような有料ネットショップがありますが、ここでは各ネットショップで最も安価なプランを一覧にして紹介します。
◆有料のネットショップの安価なプランで比較
| サービス名 |
最安価プラン |
初期費用 |
月額費用 (税込) |
販売手数料
(売上ロイヤリティ) |
クレカ決済手数料 |
特徴 |
| カラーミーショップ |
レギュラープラン |
3,300円 |
4,950円 |
0円 |
3.4%〜 |
最もリーズナブル。初期・月額が低く、小規模・初心者向き。 |
| Shopify |
ベーシックプラン |
0円 |
4,850円
(月額払い) |
0%
(公式決済利用時) |
3.55%〜 |
販売手数料が0円。決済手数料も比較的低く、売上成長に伴うコスト増を抑えやすい。 |
| MakeShop |
プレミアムプラン |
11,000円 |
13,750円〜 |
0円 |
3.19% |
機能が豊富な割に決済手数料が低い。売上ロイヤリティなし。 |
| フューチャーショップ |
futureshopプラン |
22,000円 |
24,000円〜 |
0円 |
3.2% 〜 3.5% |
月額・初期費用は高め。大規模運用、O2O連携向け。 |
| ショップサーブ |
プラン4S |
33,000円 |
27,500円 |
0円 |
3.5%〜 |
月額・初期費用が高い。安定性、手厚いコンサルティングに強み。 |
引用:カラーミーショップ「プラン・料金一覧」、Shopify「Shopifyの料金プラン」、makeshop「ネットショップ作成時の料金プランと比較情報」、futureshop「料金」、Eストアーショップサーブ「利用料金」
初心者向けなのが「カラーミーショップ」です。デザインの自由度が高く、しかも料金は安いのが特徴です。
逆に、ECやITが得意という方におすすめなのが「Shopify」です。Shopify内で自分が必要なアプリを自由にダウンロードして、機能をどんどん拡張することができるためです。ただし、Shopifyのアプリは有料のものが多く、さらに利用言語が英語であることも多いため、自分で情報収集してネットショップを作り込める方に限り、おすすめできるサービスです。
ネットショップ運営はまったくわからないという方におすすめなのが「ショップサーブ」です。サポートに力を入れており、電話やチャットでネットショップ運営を相談しながら進めることができます。有料のネットショップは様々なものがあるので、ご自身のネットショップ経験で決めるのが良いでしょう。
年商10億円以上の中・大規模のネットショップを作る
もし、年商10億円以上のネットショップを作るなら、1日の注文件数は100件を超える規模なので、基幹システムや顧客管理システムと連携したり、自社の業務フローにあわせたネットショップが必要となります。また、マーケティングにおいても多数の機能が必要となるため、このような中・大規模のネットショップはパッケージをカスタマイズして開発することになります。
◆主要パッケージ
・ecbeing(イーシービーング)
・EBISUMART(エビスマート)
・W2
これらのパッケージの開発費用感は数百万円~数千万円が相場となり、大規模ネットショップであれば、開発費が1億円を超えることもあります。月額費用は数十万円以上となり、予算があり、すでに販売する商品カテゴリーにおいて一定以上の知名度がある大手企業が対象となります。
店舗を補完するための2つのネットショップ戦略(小さくネットショップを始める!)
ここまでは、ネットショップだけで成功するためのコツを解説しましたが、もし店舗事業がうまくいっているのであれば、店舗のデメリットを補うための戦略をネットショップで実施することも可能です。
例えば、地方で人気のお土産店を経営されている場合、観光客に商品を販売するだけでなく、以下のような方法でネットショップに誘導すれば、もっと多くの売上が見込めます。
方法①レジ周りで「ネットショップへのQRコード」を案内する
例えば、地方のお土産店の場合は、顧客の中にはお土産は買いたいが、荷物になることをためらう人もいます。そのような人に向けて、スマホから簡単にアクセスできるQRコードでネットショップをアピールすることができれば、「家に帰ってから購入できる」と思い、ネットショップで購入する人が見込めます。
レジ周りにQRコードを記載したチラシやポスター、POPを設置しておけば、帰宅後や帰りの新幹線で購入する人も出てくるはずです。さらに届け先を職場にするなどすれば、利便性がさらに増します。
方法②店舗で購入してくれた商品に「ネットショップのチラシ」を入れる
お土産を購入した顧客の中には「おいしい!もっと食べたい」あるいは「友達の分も買うべきだった」と後悔する方も出てきます。そのような方には、商品の中にネットショップの案内チラシを同梱することで、追加購入を促すことができます。お土産をそのまま家族や友人に贈ることも多いため、商品内にチラシを同梱することは、そのようなケースで有効に機能します。
また、お土産店だけでなく、例えば電話・FAX注文で「そば」を販売する地方の会社なども、ネットショップで購入を促すことができれば、今までとは違った新しい客層を増やしていくこともできます。
そのような会社は自社ホームページもないことが多いので、ネットショップをホームページとしてしまえば、会社案内と同時にネットで注文を受け付けることもできるのです。
筆者も北海道の音威子府名産のそばをいつも電話で注文するのですが、「ネット販売があれば、もっと買いやすいな」と思うことが度々あり、このような事業者にもネットショップはおすすめです。
ネットショップを開設に事前に必要な7つのもの
ネットショップを開設・運営するためには、物理的なものや情報、そして法的な準備が必要となります。ここでは、ネットショップ開設前に用意しておかなければならない7つのものについて解説します。
①身分証明書・事業証明
ECプラットフォームの出店審査や、法的な要件を満たすために必要です。
・個人事業主の場合:運転免許証、健康保険証、パスポートなどの顔写真付きの公的身分証明書
・法人の場合:会社の履歴事項全部証明書(登記簿謄本)
②銀行口座
売上代金を受け取り、事業の経費を支払うための口座です。
事業専用の銀行口座:事業専用の銀行口座を開設しましょう。個人の方も、事業専用の口座を持つ方が会計処理がしやすくなります
③ 住所・連絡先
特定商取引法に基づく表記や、顧客からの問い合わせに対応するために必要です。
・特定商取引法に基づく住所:ネットショップ上での公開が義務付けられている、事業者の住所(自宅またはオフィス)。自宅公開に抵抗がある場合は、バーチャルオフィスの利用を検討します。
・電話番号:顧客対応用の連絡先(電話番号)
④事業専用のメールアドレス
顧客からの問い合わせや、ECプラットフォームからの通知など、事業の連絡窓口として利用します。プライベートとは分け、なるべくGmailなどの汎用的なものではなく自社ドメインを取得しましょう。
⑤販売許可・法的資格
販売する商品によっては、開業前に取得が義務付けられている資格や許可があります。
具体例:食品を製造・販売する場合は食品衛生責任者と営業許可、中古品を扱う場合は古物商許可、酒類を販売する場合は酒類販売業免許など
⑥商品写真・商品情報
顧客に商品の魅力と詳細を正確に伝えるための、データや情報のことです。写真を多数用意したり、詳細情報を書くことでユーザーは商品を買いやすくなりますので、商品に関しての情報はたくさん収集するようにしましょう。
・高品質な商品写真:複数の角度からの写真、使用イメージが伝わる写真、サイズ感がわかる写真などを用意します
・商品詳細情報:正確な仕様、サイズ、原材料、使用方法などを記述します
⑦梱包資材
商品を安全に顧客の元へ届けるための段ボールやクッション材などの資材のことです。
・基本的な資材:段ボール箱、発送用袋、緩衝材(プチプチなど)、ガムテープ、宛名ラベル
それでは、次にネットショップを成功させるためのコツを解説します。
ネットショップ成功のたった3つのコツ
ネットショップが成功するためには「3つのコツ」があります。ネットショップを開業したあとは、この3つを意識するだけで「売れるネットショップ」を作ることができます。一つずつ解説してまいります。
コツ①広告費をかけないでネットショップに集客すること
ネットショップに人が訪れないと決して商品が売れることはありませんので、まずは集客を行います。広告を使えば、ある程度の集客が可能ですが、もともと薄利多売なビジネスモデルのネットショップが広告をかけてしまうと、利益が出にくくなります。そこで、お金をかけずに以下のような方法で集客することが求められます。
◆広告費をかけないで集客をする方法
・InstagramやTikTok、X、facebookなどのSNSのアカウントを作り、投稿する
・SEOブログを作る
・Googleショッピング広告の無料枠に出品する
SNSやSEOは、すぐに成果がでるものではなく半年から数年単位で成果をみる必要があります。これらを成功させるための情報はYouTubeやネットで簡単に見つけることができるのですが、SNSやSEOはプラットフォームのアルゴリズムが頻繁に変わるため情報が古いことがありますので、なるべく最新の情報を取得して、実践してみましょう。
また、Googleショッピング広告は、以下の枠に出てくる広告です。無料枠が用意されており、有料枠に比べると露出力は低いですが運営するうちに、一ヶ月あたり数商品は販売することができます。なにより無料なので必ず登録しておきましょう。
◆Googleショッピング広告の無料枠

Googleショッピング広告の設定を行う必要がありますが、ネットショップ事業者であれば、すぐに実践してみるべきです。
コツ②初回購入を成功させる
集客に成功して、ネットショップに訪れるユーザーが増えても、そこに「安い商品」や「魅力的な商品」がなければ、ユーザーはネットショップを離脱してしまいます。そうならないために必要なのが、初回購入を成功させるという意識です。初回購入を成功させるには、以下のような施策が重要です。
◆初回購入を成功させるポイント
・目玉商品を設置する(ここでしか買えない、あるいは大幅に安い)
・初回購入者限定のクーポンやポイントなどの特典を用意する
このように、初めてネットショップを訪れたユーザーが「買わずにはいられない!」と感じさせるオファーが必要となります。初回購入を成功させないと、その後のリピート販売に結びつかなくなるため、初回購入のユーザーは利益を薄くしてでも積極的に獲得していくべきなのです。もし定期販売を実施するなら、初回販売価格は50%引きなど、魅力的な価格設定を用意して、初回購入を成功へとつなげましょう。
コツ③リピート購入を促す
初回購入をしてくれたユーザーに対しては、メルマガやDMで積極的にコンタクトを取ります。このような施策は「しつこいのでないか?」「嫌がられるのではないか?」と思うかもしれませんが、多くのユーザーはメルマガを購読しており、あなたのネットショップがメルマガを始めても特別なものではありません。
そして、ユーザーというのはどんな良い商品を売っても、数か月もすればあなたのネットショップから商品を買ったこと自体を忘れてしまいます。そこで思い出してもらうためにも以下のようなメルマガ施策が必要となるのです。
◆メルマガ施策の例
1. 購入後のステップメール(シナリオメール)
ユーザーの購入行動に合わせて、決められたタイミングで自動配信されるメールです。特に、商品が切れるタイミングを狙った施策は効果絶大です。
・サンクスメールで使い方フォロー:購入直後〜数日後に「商品を使って困っていることはないか?」とフォローすることで、安心感と親近感を与えます。
・リピート促進メール:商品の消費サイクル(例:1ヶ月で消費する商品)に合わせて、消費期限の3〜7日前に配信。「そろそろ、なくなりそうではないですか?」と次の購入を促します。
・レビュー促進メール:商品到着から一定期間後に「率直なご意見をお聞かせください」と送信し、レビュー記入と再訪問のきっかけを作ります。※レビュー依頼をする場合は、レビュー掲載先の口コミ欄に必ず「PR」表記を行います。
2. 優良顧客向けの特別オファー
購入金額や回数が多い「優良顧客」と判断されるユーザー層に限定した、特別感のあるメルマガを送ります。
・シークレットセール招待:一般には公開されていない、優良顧客限定のセール情報やクーポンコードを付与します。
・新商品の先行案内:新商品の発売に際し、一般公開より早く案内し、特別に先行予約できる権利を提供します。
・誕生日・記念日クーポン:顧客情報にある誕生日や記念日に合わせて割引クーポンを自動配信し、特別感を演出します。
3. 離脱防止・休眠掘り起こしメール
一度購入したものの、しばらく購入がないユーザーに対して、サイトへの再訪問と再購入を促す施策です。
・休眠顧客限定クーポン:「〇ヶ月ぶりのお客様へ」といった件名で使用期限付きの割引クーポンを付与し、購入の緊急性を高めます。
・「最近の売れ筋」紹介:サイトの最新情報や、いま最も売れている商品をランキング形式で紹介し、「今はこんな商品もあるんだ」と興味を引きます。
これらの施策を実施するにあたって、スマレジEC・リピートのような定期通販特化型のシステムは、顧客の購入回数や購入サイクルに基づいたメールの自動配信を簡単に行うことができ、運用工数を大幅に削減できます。詳しくは以下の公式サイトをご覧ください。
スマレジEC・リピート公式サイト
ネットショップはリピート購入が重要!リピート購入機能が充実した「スマレジEC・リピート」を選ぼう
リピート購入を軸にネットショップを成長させたいなら、リピート通販に特化したECカートシステム「スマレジEC・リピート」の導入がおすすめです。スマレジEC・リピートは、定期通販・単品通販に特化して設計されており、初回購入から継続購入までの流れを一気通貫で最適化できる点に強みがあります。
特に、初回特典、定期割引、アップセル・クロスセル、ポイント付与、LP一体型フォームなど、LTVを最大化するための仕組みが最初から揃っているのが特徴です。
また、運用が始まった後も、ステップメールやメルマガ、LINE連携によって顧客ごとの購入サイクルに合わせたフォローが自動化され、自然とリピート率が積み上がります。受注管理や分析機能も統合されているため、追加のツールをいくつも用意する必要がなく、運用負荷を抑えながら売上アップの施策に集中できます。
定期・単品ビジネスは初回の購入で終わりではなく、継続してリピート購入してもらうことが、売上の安定のために最も重要なポイントです。スマレジEC・リピートなら、その仕組みを標準機能だけで構築できますので、以下の公式サイトをご覧いただき、無料の資料ダウンロードをぜひご利用ください。
◆資料ダウンロードはこちらから